男性型脱毛症はAGAという名称で、男性の薄毛の原因として多くの人の悩みの元です。男性の髪というのは、女性に比べて広い範囲で抜けることが多く、おでことの境目の生え際や頭頂部といったところから広がる傾向にあります。また、20代くらいから抜け毛が気になりだして、30代、40代ではかなりの範囲に薄毛の影響が出てしまう人もいます。
AGAは遺伝とも言われておりますが、その他にもそれを助長してしまう原因となるものがあり、それを改善することで予防、改善することができます。そのためには、自分自身が将来的に薄毛となる可能性があるのかどうかを早いうちに認識しておくことが大切です。AGAの治療は薄くなってからでも出来ますが、薄毛が気になる前から予防しておくとその進行を遅くすることができ、治療の効果も出やすいです。
AGAは男性型脱毛症という名の通り、男性に多く現れる症状ですが、これには男性ならではの原因がいくつかあります。遺伝的なものもありますが、後天的なものもあります。男性型脱毛症のメカニズムを知り、後天的な原因を減らす努力を始めましょう。親や親戚には薄毛で悩む人はいないのに、薄毛になってしまうという人もいますが、反対に早めに予防することで遺伝の力から逃れられる人もいます。早期発見と早期治療が効果的です。
髪の毛やその他の体毛全ては、ヘアサイクルという生え変わりによって常に一定の量を保っています。現在生えている毛髪は、「抜けては生えて」を繰り返して順番に入れ替わっているのであって、その一本が永遠に生え続けているわけではないです。これは皮膚をはじめとする全ての器官にも言えることで、新陳代謝と言います。
この新陳代謝のサイクルがヘアサイクルです。ヘアサイクルでは、髪が伸び始めてから数年間(男性で2~5年、女性で4~6年と言われます)の成長期と伸びなくなって抜け落ちる準備期間の休止期、退行期を経て、生え変わります。その間に毛穴の底からは次の発毛の準備が始まっているのですが、このサイクルが短くなると次の毛の準備が間に合わなくなってしまいます。これが薄毛の始まりです。
また、太く長くなる前の成長の途中で抜けてしまうため、髪の毛自体も細くて弱いものばかりになります。
ヘアサイクルの乱れ、成長期の短縮には、それを支えている毛根部分に原因があります。髪の毛は毛穴の奥にある毛球という部分で作られていて、毛球には髪を育成する毛母細胞と育成を指示し助ける働きの毛乳頭があります。毛乳頭から栄養分を得て毛母細胞は髪の毛を太く長く成長させることができます。
毛母細胞の働きが何らかの原因で邪魔されるという症状がAGAです。AGAには二つの大きな要因があり、それが男性ホルモンに関係する物質と生活環境に関係する頭皮の状態です。
AGAの大きな原因の一つは、男性ホルモンの中のテストステロンという物質です。テストステロンは、悪玉脱毛ホルモンであるジヒドロテストステロンという成分に変わることがあります。これを引き起こすのが5αリダクターゼという成分で、5αリダクターゼによって悪玉脱毛ホルモンとなった成分が毛乳頭に影響を及ぼしてヘアサイクルを短くします。
さらにこれを加速させるのが、生活の乱れやストレスです。食事や睡眠が正しく取れず、ストレスを過剰に溜め込むことで、頭皮の血行が悪くなり、必要な栄養分を毛球が受け取れなくなります。栄養不足となった毛球は髪を成長させることができなくなります。また、ストレスによってホルモンバランスも悪くなります。
AGAを治すには、テストステロンの悪玉脱毛ホルモンへの変化を防ぐとともに、頭皮の環境を整えて髪にたっぷりと栄養を与えることが必要です。そのためには、クリニックで医療分野の治療を行うだけでなく、自分でもできることを努力することが求められます。
AGAの症状に気がついたら、生活環境の見直しを考えてください。ストレスは?食生活は?規則正しい生活を送っていますでしょうか?
それと同時にクリニックを訪れることも並行して考える必要があります。大切なことだから、何度も言いますが、
「早期発見と早期治療が効果的です!」
生活の見直しと同時進行で、医学的見地から症状の進行を診てもらい、早くから必要な治療を受けることで症状を食い止めるのです。
医療機関で治療する場合には、薄毛専門のクリニックや皮膚科を利用します。薄毛治療は保険適用外ですので、比較的費用がかかります。さらに長期的な治療となるため、自分が信用できるクリニックや医師と出会うことでモチベーションを維持することも重要です。いくつかの治療法やクリニックを訪れて、カウンセリングを受けるなどして自分との相性が良さそうなところを探しましょう。プロペシアやミノキシジルの服薬やHARG治療、植毛など、いろいろな治療方法がありますが、自分の症状に合ったものを選びましょう。医師から勧められることもありますが、納得できずに始めてはいけません。慎重に話を聞き、納得したものを始めるべきです。
クリニックでの治療を始めても、そうでなくても、自己ケアで頭皮環境を整えることは大切です。治療が始まっていても、頭皮に良い生活をすることでよりその効果を高めることができますし、まだ治療の心配がない場合には今後の予防につながります。
食生活ではバランスの良い食事をこころがけ、髪の元になるタンパク質や亜鉛などを積極的に取り入れましょう。油っぽい食事は血管や毛穴を詰まらせます。野菜中心で外食やスナック菓子などを控えることが大切です。
ストレスのない生活を送ることは難しいことですが、十分な睡眠や適度な運動はストレスを緩和させる効果があります。自分にできることから始めてみるだけでも十分です。体が喜ぶことイコール髪のケアと考えて、自分の快適な生活を作ってみましょう。
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