日本では、古くから「ワカメやヒジキを食べると白髪にならない」、「海藻類を食べると薄毛にならない」などの俗説が、まことしやかに囁かれてきました。
ですが、これは本当のことなのでしょうか?
そして、その根拠はどこにあるのでしょうか?
それではまず、海藻類に含まれている栄養素について調べてみることにしましょう。
1.ミネラル
ヨード、鉄、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、リン、カリウムなどを総称してミネラルと呼びます。ミネラルは私たちの骨や歯、筋肉の形成、赤血球のヘモグロビンの生成、代謝機能の調節などの役割を担っており、不足した場合には鉄欠乏性貧血や消化・代謝機能の不良、高血圧などの症状を招くことがあります。
つまり、ミネラルは私たちにとってなくてはならない栄養素であるということです。
2.ビタミン
ビタミンは複数の種類に分類されており、ビタミンいがの栄養素の消化吸収を助ける働きなどがあります。このように重要な役割を担っているビタミンは、私たちの体内で生成することができないため、野菜や海草などの食品から摂取する必要があります。
3.食物繊維
不水溶性と水溶性に分類されており、不水溶性には腸の働きを活発にする働き、水溶性にはコレステロール値の正常化や血圧の上昇を防止する働きなどをそれぞれ持っています。
ワカメやヒジキをはじめとする海藻類を食べると白髪にならない、あるいは薄毛にならないという話の根拠は、海藻に含まれるミネラルにあります。
ですが、髪の主成分はケラチンというタンパク質ですので、ミネラルを多く含む海藻類だけを一生懸命食べても、それが発毛につながるという根拠はどこにもありません。
本気で発毛を希望しているのであれば、タンパク質の摂取に加えて、タンパク質の吸収を助けるミネラルの摂取を行ってみて下さい。
なんでもそうですが、これさえ食べれば〇〇することができる(痩せる、発毛するなど)という食品はありません。
栄養バランスの整った食事の摂取、これが発毛に役立つということを知っておきましょう。
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