心の中に溜まったさまざまなモヤモヤが、とんでもない症状を引き起こす原因となることも少なくはありません。
たとえば、うつ病などの精神状態が大きくかかわっている病気の場合では、無気力や食欲減退、自己嫌悪感などの症状が現れることが多く、精神科や心療内科などでの治療が必要となります。
ところが、元凶が精神の問題であるのにも関わらず、外部に症状が現れる紛らわしい病気もあります。
トリコチロマニア。
ややこしい名前の病気ですが、これは抜毛症といって、自らの毛を抜いてしまう症状が現れる病気です。
トリコチロマニアには2種類があり、自らで毛を抜いていることに対する自覚がある場合とそうでない場合に分類することができます。
自分の毛を抜いているという自覚がある場合には、それがストレスなどの心の問題が原因となっていることに、比較的早い段階で気付くことができるでしょう。
ところが、そのような自覚がない場合には、身体の問題が原因となって起こる脱毛症であるという誤認識を持ってしまうことが少なくはありません。
トリコチロマニアの特徴は、自分の手の届く範囲の部位の脱毛が起こるというものです。自分で毛を抜いているという自覚がないまま、自分の周囲に毛が散乱しているなどの状況が起こっているのであれば、ひとまずトリコチロマニアの発症を疑い、できる限り早い段階で心療内科などの診察を受け、心の内部に潜んでいる問題を解決しましょう。
精神に問題が生じて病気を発症するからには、必ずなんらかの重大な原因が潜んでいるはずです。うつ病もそうですが、精神が影響して発症する病気の多くは、周囲の理解を得ることがなかなかできず、症状を悪化させてしまうことが多いものです。
万が一あなたご自身がトリコチロマニアを発症してしまったことに気がついたのであれば、周囲の理解を得ることが肝心です。1人でも多くの味方を得て、症状の改善に向かって歩き出しましょう。
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